お客様の声
お客様から頂いた感想の中から、了承を頂いたものを掲載しています。
チェーホフのすごさ、作品の持つ普遍性を再認識した舞台でした。
かつ、芸術というものの力を信じる、信じて良いのだ、
という気持ちに確信を得、希望を持つものでもありました。
チェーホフの描く世界を、非常に忠実に舞台化していると感じました。
過剰でもなく、不足でもなく、そぎ落とされている表現であるのに、
豊かであり。静かで深い感動に浸りました。
ただ一つ気になったのは。
カツラと付けヒゲです…
あれだけのメソッドが身に付いた役者さん達ならば、実年齢とかけ離れた年齢の役を演じる場合であっても、素顔のままで、黒髪のままで、おばあさんやおじいさんを演じても、けして違和感ないのではなかろうか、むしろその方がしっくり来るのではないか、と僭越ながら思いました。
とはいうものの。
チェーホフの描く世界が、日本の今現在においても有効な普遍性を持っている
ことの伝わる、緊密で繊細で深淵な舞台でした。
…カツラとヒゲが気になったのは、至近距離で観たからかもしれません。
演劇を観る、質の高い芸術に触れる、ということが日常(生活)の中に自然に存在するよう
なスタイルでの公演は、非常にユニークです。日本の演劇だけでなく、芸術分野の土壌が
豊かになる活動のひとつだと思います。
野村厚子様 美術家 30代
「察する」という行為は、日本民俗の特徴で、欧州のドラマでは表現さ れる事がなかったと、演出者竹内敏晴は語っています。
チェーホフの作 品にはそれがありました。
竹内敏晴さんもチェーホフが大好きでした。
この劇場は古き良き日本の情緒を呼び覚まし、そして洋の東西のイン ターフェースという大きな役割をもった場であると感じます。そして仏 教思想の柱である「関係性」を重んじる演劇だったことも驚きでした。
日蓮宗僧侶・東京賢治の学校1年生親
エンターティメントでない演劇を始めてみました。
子供の頃から親にたくさんの作品を見につれていってもらっていましたが、こんな演劇は初めてで、本を一冊読んだような気持ちになりました。
「楽しませてもらう事」からこのように「作品を味わう」方が好きになりました。
人間は人間の中で生きてるんだと改めて気づいたり。
それぞれの人間の中に自分の記憶や経験をリンクさせたり。
ちょっと悩んだり、迷ってる大人たちに気づきを与えられる「ツール」でもあると思いました。
本物の芸術ってなんの知識もない人をも感動させられるのだと思いました。
今回の出会いに感謝します。
奥田みどり様 銀行勤務 30代
心への響き方が深い。
自分が本当に求めていながら日常生活では隠さざるを得なかった感情や欲望が舞台の俳優によって表現され、自分の人生のある場面が再現されるような気がしてくる。
それによって、自分自身が抑圧していたものが解きほぐされる感じ。
観劇後は、新たな命を吹き込まれ、命が再生されたかのような心境になった。
男性 営業職 31歳
普段の会話のように台詞が言われていていることにまず驚き、派手な演劇よりずっと心に響く気がしました。
俳優さんも役になり切っていてすごかった。
役そのまんまに見えました。
衣装・小道具・大道具も凝っていて綺麗。
加藤鈴子様 学生 10代
古典のものを高度な演出で行っている。
演じる力が追いついていないと大失敗になってしまうと思うのが、そうはならずにいるのは凄いと思う。
チェーホフってもっと難しく考えていましたが非常に感情移入でき、つい泣いてしまいました。
周りの観客の方々も何人か涙を流していました。
素晴しかったです。
匿名希望 銀行秘書 30代 女性
細かな描写が丁寧に作られていたので、非常にわかりやすく、飽きやすくなりがちなチェーホフの作品なのに最後まで集中してみることができました。
他所で観劇して意味がわからなかった所が、こちらで拝見して「こういうことだったのか!」と得心するところ多々ありました。大変素敵な芝居で感謝しております。
脇田昇 映像クリエーター 39歳
ほかの芝居じゃつまんなくなりました。
うそじゃない。
わざとらしくない。
舞台みまくってるひとには衝撃ですね。
わたしがそうだから。
銭谷早苗 専門職 20代 |